人間消去アプリ
円歌は沙織があまり好きじゃなかった。


私たち3人が学校に来て、沙織が登校していないとき、円歌は私とすずねに『私、沙織のこと好きじゃないんだよね』と言っていた。


でも、私とすずねは沙織を嫌っていなかった。


『私、沙織のこと友達だと思ってるよ。


だって、いつもニコニコしてるし、誰に対しても優しいし』


『理央の言うとおり、沙織は優しいよ。


だから、円歌も沙織を信じたら?』


すずねのひとことで、円歌は渋々といった様子でうなずいてくれた。


しかし、円歌は、沙織とふたりきりになろうとはしない。
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