人間消去アプリ
「お、お邪魔します……」


若干緊張した面持ちで、ゆっくりと私の部屋に入る沙織。


その直後、私の部屋を見まわしている沙織の目が宝石のようにキラキラと輝いた。


「わぁ、可愛い!


これが理央ちゃんのお部屋?」


「うん、そうだよ」


沙織は今まで友達の家に行ったことがないから、私の部屋を見て目を輝かせているのだろう。


目を輝かせたままの沙織をローテーブルの前に座らせ、私も沙織の向かい側に座る。


私が座り込んだと同時に、沙織が我に返って両手をパチンと合わせた。


「あっ、そうだ!


理央ちゃんに見せたいものがあるんだ!」
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