人間消去アプリ
「こ、これって……」


「そう、【人間消去アプリ】。


沙織が怖いから使ってないアプリ」


タブレットの画面には、鮮血を思わせる赤色で【人間消去アプリ公式サイト】と書かれていた。


背中になにか冷たいものが当たった感触に襲われ、一瞬だけ身震いがする。


「こ、公式サイトなんてあるの?」


「あるみたいだね。


沙織がこのサイトの存在を知ったのは、つい最近だよ」


つい最近……。


私とすずねと円歌と友達になったばかりのころだろうか。


その時期しか推測できない。


だって、沙織とは今年知り合ったばかりだから。
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