人間消去アプリ
いきなり問いを投げかけられたが、心の中の私は冷静になっていた。
いったいどうしたんだろう、私。
なにかに取り憑かれたのだろうか。
「まだ決めてないよ。
でも、今日中に決めて、実行する予定」
「理央ちゃん、ずいぶんとやる気だね?」
「円歌がすずねにあのアプリをすすめた理由がわかるかもしれないからね」
きょとんとした表情を見せる沙織に視線を向けることなく、淡々とそう言う。
円歌がなぜ、メモ用紙に書いてまですずねに【人間消去アプリ】のインストールをすすめたのかがわかればいい。
このときの私は、そう思っていた。
このときまでは……。
いったいどうしたんだろう、私。
なにかに取り憑かれたのだろうか。
「まだ決めてないよ。
でも、今日中に決めて、実行する予定」
「理央ちゃん、ずいぶんとやる気だね?」
「円歌がすずねにあのアプリをすすめた理由がわかるかもしれないからね」
きょとんとした表情を見せる沙織に視線を向けることなく、淡々とそう言う。
円歌がなぜ、メモ用紙に書いてまですずねに【人間消去アプリ】のインストールをすすめたのかがわかればいい。
このときの私は、そう思っていた。
このときまでは……。