人間消去アプリ
実験結果
次の日。
いつもどおり学校に登校し、自分の席ですずねと円歌と沙織と会話していた。
「ねぇ理央、【人間消去アプリ】使ってみた?」
「う、うん、まぁ……」
すずねに質問されて、声が少しうわずる。
言えない。
沙織に『一回使ってみようよ』と言われて使ったなんてこと、すずねと円歌に言えない。
「あのアプリ、円歌の言うとおりストレス発散できるね!」
「えっ……」
もしかしてすずね、もう使ったの?
呆然とする私をスルーして、円歌が嬉しそうな顔をすずねに見せた。
「でしょ。
私の言うことに、間違いはないんだから」