来世もきっと、私は貴方に恋をする。
第一章

私が小さい頃からの街の都市伝説
ある日おばあちゃんがこんな話をした
それは近くの川の底にお化けが住む街がある
……という、今考えると何とも信じ難い話
私はなぜか今でもその話を信じている

ふと、その話を思い出した私は
またおばあちゃんに聞いてみた

「ねえ、おばあちゃん。あの話って本当?
川の底にお化けが住む街があるって話」

「あぁ本当だよ。夏はおてんば娘だったから
危なっかしくて、危なっかしくて」

おばあちゃんは昔話を懐かしんで微笑んだ
その笑顔は今も昔も変わらない

「絶対にあの川には行っちゃいけないよ
あそこは何人も溺れたりしてるからね」

「えー?本当に?」

< 1 / 89 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop