来世もきっと、私は貴方に恋をする。
お昼のあと、平助くんと私は
市中に買い出しに来ていた
その道中で平助くんが急に振り向いて
「いいか夏、絶対に俺の後ろを歩けよな
あと、絶対に俺から離れるな。いいな?」
「うん、わかった」
平助くんは私のひとつ上の22歳らしい
背丈はさほど変わらないくらいだけど
どこか頼もしくて
やっぱり男の子だなーって思ったりして
「夏、あそこの団子屋寄ろうぜ!
土方さんや他の奴らには内緒な」
「うん!甘いもの好きだから嬉しい」
良い意味で緊張しない
自然と肩の力を抜ける、それが平助くん
私の護衛をあんなに嫌がっていたのに
今じゃなんだか友達みたい