来世もきっと、私は貴方に恋をする。
第六章
「ん……」
目が覚めると私は横になっていて
薄茶色をした天井が視界に映った
「お、ようやく目覚めたか」
私の隣にいたのは沖田さんだった
「沖田さん…?私どうしてここに…」
「お前、急に倒れたんだよ。俺らの目の前で」
「たっ、倒れた…?」
私は目覚める前の事を順に記憶を脳内で辿った
いきなりの頭痛と目眩
そして誰かが私を必死に呼ぶ声
とても懐かしい声なのに
「思い出せない…」
「なにが思い出せない?」
「あの時、誰かが私を呼ぶ声がしたんです
聞いたことがあるはずなのに
いま考えても考えても思い出せないんです」