来世もきっと、私は貴方に恋をする。

私は静かにその場から出た
あんなのずっと見てられない
すごく胸が苦しい

「おう、お前も風に当たりに来たのか?」

「土方さん?」

廊下にある窓辺にいたのは土方さんだった

「土方さん、1人で何してるんですか?」

「俺はあんまり酒が得意でなくてな
場酔いしちまうから涼みにきたんだ」

「そうですか…」

「お前なんか変だな。どうした?」

「…男の人はみんな、桔梗さんみたいな
綺麗でお淑やかな人が好きなんでしょうか」

「総司は口が上手いとこあるから気にすんな
店の女に言ってんのは社交辞令みたいなもんだ」

< 49 / 89 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop