来世もきっと、私は貴方に恋をする。
第二章

おばあちゃん
お化けが住む街、本当にあったよ
ていうかお化けなの?
全然はっきり見えちゃってるけど

それよりなにより、この人は本当に
沖田総司なの?

「あの、さっき沖田総司って言ってたけど
本当にあの新選組の沖田総司なんですか?」

「お前本当に俺を知らないんだな
大体の奴らはこの浅葱色の羽織を見たら
怪しくねー奴でも目を逸らすのに」

「私には普通の人にしか見えません」

「へー、お前面白い奴だな。気に入った!
俺の仲間を紹介してやるよ
まあ今は放浪中だから無理だけどな」

いわゆる、……プチ家出?
そう解釈してもいいんだよね?

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