来世もきっと、私は貴方に恋をする。
しばらく吟味し続け
私は漆が艶やかで綺麗な簪にした
「よし、付けてやる。後ろ向け」
「うっ、うん!」
沖田さんは慣れない手つきで
簪を付けようとしている
なんだか首元がくすぐったい
「夏は髪が綺麗だな。
この色の簪がよく似合ってる」
「あっ、うん!ありがとう」
髪の毛に沖田さんの指が通る度
私の胸の鼓動が早くなる
もうキスまでしちゃってるのに
こんなことでもなんだか照れる
「前向いてみ」
私が振り向くと沖田さんは
少し驚いたような顔をした