来世もきっと、私は貴方に恋をする。
第九章
籍を入れてしばらくしてから
私と沖田さんは同じ部屋になった
今まで1人だったのに
いまは巡察や隊務以外は常に一緒にいる
なんだか本当の夫婦になったみたい
いや、夫婦なんだよね?
「沖田さんまだかな…」
今日は隊務が忙しいのか
夜遅くなのに未だに帰ってこない沖田さん
たまにこうやって遅くなると
ふいに不安に駆られてしまう
「遅いなあ……」
1人になるとまた考えてしまう
あの日の不思議な出来事を
「たぶん幻覚…だよね?」
体が透けるなんてありえない
だって私、生きてるし、しかも元気だし!