先輩に一目惚れしたんで、サイエンス部に入部します!
今読んでいるのは、生命の連続性についての小説だ。遺伝子とか、染色体という言葉がたくさん出てくる。
「あっ!それおもしろかったやつだ」
耳に、甘い声が入り込む。俺が頰を赤らめながら顔を上げると、星野先輩が立っていた。
「その小説、オススメなんだ。主人公の男の子、かっこいいし!」
目を輝かせながら星野先輩は言う。たしかに、表紙の男の子はイケメンなんだけど…。なんか、星野先輩が男を褒めてるとモヤモヤ。嫉妬かぁ。
「星野先輩、生命の連続性について教えてもらっていいですか?」
男のことをこれ以上褒められては困る。俺は星野先輩にお願いした。
「任せて!生物は一番得意よ!」
星野先輩は解説を始めた。ああ、友永と違って体中が喜んでいるぜ〜!!
「人の体には、たくさんの細胞があるけど、それって二つに分かれるんだ。これを細胞分裂って言うの。細胞分裂の時、核の中に見られる紐のようなものを染色体って言うんだ。その染色体の中に、DNAが入ってるんだよ!」
「DNA!遺伝子の本体ですね!」
「そう!形や性質が子孫に伝わることを遺伝と言って、体の特徴のことを形質と言うんだ」
その時、部室のドアが開く。岩井先輩たちならよかったんだけど、入ってきたのは俺の恋のライバルだった。
「何の話をしているんですか?」
友永が、星野先輩に微笑みながら訊ねる。俺は入ってくんなと願うが、百パーセント叶わないだろう。
「生命の連続性について話しているんだ」
星野先輩の言葉に、「俺も混ぜてください」と友永。くっそ、お前は悪魔か!?
「あっ!それおもしろかったやつだ」
耳に、甘い声が入り込む。俺が頰を赤らめながら顔を上げると、星野先輩が立っていた。
「その小説、オススメなんだ。主人公の男の子、かっこいいし!」
目を輝かせながら星野先輩は言う。たしかに、表紙の男の子はイケメンなんだけど…。なんか、星野先輩が男を褒めてるとモヤモヤ。嫉妬かぁ。
「星野先輩、生命の連続性について教えてもらっていいですか?」
男のことをこれ以上褒められては困る。俺は星野先輩にお願いした。
「任せて!生物は一番得意よ!」
星野先輩は解説を始めた。ああ、友永と違って体中が喜んでいるぜ〜!!
「人の体には、たくさんの細胞があるけど、それって二つに分かれるんだ。これを細胞分裂って言うの。細胞分裂の時、核の中に見られる紐のようなものを染色体って言うんだ。その染色体の中に、DNAが入ってるんだよ!」
「DNA!遺伝子の本体ですね!」
「そう!形や性質が子孫に伝わることを遺伝と言って、体の特徴のことを形質と言うんだ」
その時、部室のドアが開く。岩井先輩たちならよかったんだけど、入ってきたのは俺の恋のライバルだった。
「何の話をしているんですか?」
友永が、星野先輩に微笑みながら訊ねる。俺は入ってくんなと願うが、百パーセント叶わないだろう。
「生命の連続性について話しているんだ」
星野先輩の言葉に、「俺も混ぜてください」と友永。くっそ、お前は悪魔か!?