先輩に一目惚れしたんで、サイエンス部に入部します！

俺は中学校では卓球部に入ってた。と言っても、真面目に行っていたのは三ヶ月くらいで立派な幽霊部員だったんだけど。

高校では、部活は入るつもりはなかったんだ。正直言ってめんどくさい。だけど、あの人を見た瞬間にその思いは簡単に砕けていった。

「よかったら、見学に来てください！」

ポニーテールを揺らしながら、健康的に日焼けした肌の先輩がにこやかにプリントを俺に渡す。その瞬間、俺の頭の中に大きなサイレンが鳴り響く。

先輩、その笑顔は反則っす！！かわいすぎますよぉ〜！あと胸でか！！何カップすか？Ｄではなさそう…。Ｅ？あっ、Ｆ！Ｆっぽい。

あと先輩！スカートもっともっと折ってください！！そしたら先輩のきれいな太ももが見えます！あっ、下着どんなのかも気になる！俺の予想は水色のふりふり。

「は〜い！ぜひ、見学に行かせていただきま〜す！！」

こんな先輩がいるなら、どんな部活でも天国サ！

ヘラヘラ笑いながら俺がそう言うと、「ホントに！？ありがと〜」と先輩、俺の手を掴む。何すかこの幸せな時間は！！……周りの男子の目が痛いけど。

「私の部活、テニス部とかに新入生取られちゃうから困ってたんだぁ〜。明日待ってます！」

その花のような笑顔に、俺はドキドキして何も言えない。

「えっ？どうしたの？具合悪い？」