先輩に一目惚れしたんで、サイエンス部に入部します!
「う〜ん…。じゃあ、ここで地震からはズレるけど問題です!示準化石を答えなさい!」
岩井先輩の言葉に、俺はすぐに口を開く。これならわかる!答えられるぜ!
「古生代は三葉虫!中生代はアンモナイト!新生代はナウマンゾウ!」
見事、正解!俺はホッとしてため息をつく。
もうすぐ、この部活に入って一年を迎える。友永と俺の恋のバトルが終わるのは、もう少し先の話……。
冬休みに入った初日、真っ暗な夜道を俺は歩いていた。学校の裏山の頂上を目指す。夜の山は妖怪が出てきそうでなんか不気味だ。
頂上に着くと、「遅いよ〜!」と岩井先輩が笑う。制服ではなく、動きやすそうなジーンズを履いてゴツいジャンバーを着ている。もちろん俺も私服。
「大地くん、星がすごくきれいだよ」
白いコートを着た星野先輩が笑う。頂上には人数分の望遠鏡がセットされていた。
冬は星がきれいに見えるから、みんなで天体観測がしたいと岩井先輩が言い、みんなで今集まっている。たしかに空には、きれいな星が煌めいている。
俺はちらりと友永を見る。友永も、俺を見た。今日俺たちはバトルに決着をつけるつもりなのだ。
今日、きれいな星空の下、二人同時に星野先輩に告白する。それで勝負しようと友永が言ってきたのだ。
「太陽の通り道、黄道にある星座は季節によって違うんだ。地球がずっと公転しているからね。春には獅子座、夏にはさそり座、秋はペガスス座、冬にはオリオン座」
岩井先輩が河合先輩と空を見ながら言う。星野先輩も口を開いた。
「北の空は北極星を中心に反時計回りだけど、南の空は東から西に動くんだよね」
待ってましたとばかりに、友永が言った。
「地球は地軸を中心に、一日一回自転をします。地軸は約二十三.四度傾いています」
俺も負けじと口を開く。今日のために、もう勉強したんだからな!友永、星野先輩のハートを掴むのは俺だぜ!
岩井先輩の言葉に、俺はすぐに口を開く。これならわかる!答えられるぜ!
「古生代は三葉虫!中生代はアンモナイト!新生代はナウマンゾウ!」
見事、正解!俺はホッとしてため息をつく。
もうすぐ、この部活に入って一年を迎える。友永と俺の恋のバトルが終わるのは、もう少し先の話……。
冬休みに入った初日、真っ暗な夜道を俺は歩いていた。学校の裏山の頂上を目指す。夜の山は妖怪が出てきそうでなんか不気味だ。
頂上に着くと、「遅いよ〜!」と岩井先輩が笑う。制服ではなく、動きやすそうなジーンズを履いてゴツいジャンバーを着ている。もちろん俺も私服。
「大地くん、星がすごくきれいだよ」
白いコートを着た星野先輩が笑う。頂上には人数分の望遠鏡がセットされていた。
冬は星がきれいに見えるから、みんなで天体観測がしたいと岩井先輩が言い、みんなで今集まっている。たしかに空には、きれいな星が煌めいている。
俺はちらりと友永を見る。友永も、俺を見た。今日俺たちはバトルに決着をつけるつもりなのだ。
今日、きれいな星空の下、二人同時に星野先輩に告白する。それで勝負しようと友永が言ってきたのだ。
「太陽の通り道、黄道にある星座は季節によって違うんだ。地球がずっと公転しているからね。春には獅子座、夏にはさそり座、秋はペガスス座、冬にはオリオン座」
岩井先輩が河合先輩と空を見ながら言う。星野先輩も口を開いた。
「北の空は北極星を中心に反時計回りだけど、南の空は東から西に動くんだよね」
待ってましたとばかりに、友永が言った。
「地球は地軸を中心に、一日一回自転をします。地軸は約二十三.四度傾いています」
俺も負けじと口を開く。今日のために、もう勉強したんだからな!友永、星野先輩のハートを掴むのは俺だぜ!