ストロベリーシェイク
「ねぇ、明日休みだし、一緒にショッピングモール行かない?」
学校が始まってから何週間か経った頃、歌恋は突然そう提案した。
「えっと……」
休日は優真先輩を見て過ごしたいし、断ろう。
「あ、優花、美咲も一緒に行かない?」
歌恋がそう言った瞬間、身体が動かなくなった。
優花、美咲、はクラスのリーダー的な女子だ。空気同然の私とは関わりのない女子。正直苦手だ。
歌恋は私とは違って友達が多い。優花や美咲と仲が良くてもおかしくはない。
「ん〜いいよぉ」
「てか、苺恋さんと初絡みじゃね?」
優花は馴れ馴れしく話しかけてくる。
「そ、そうだね。」
断りずらい……。でもきっとこのメンバーで行っても楽しくない。そんな気がした。
「ごめん。私その日用事があるんだ。3人で行ってきて。」
できる限りの笑顔でそう言った。3人はすこし悲しそうな顔をしたが、
「そっか、用事があるなら仕方ないね」
と言って、どこかへ言ってしまった。
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