クールなイケメンドクターに拾われましたが溺愛されるなんて聞いてません!
未定


七時起床。

といっても、緊張からか六時に目が覚めてしまいそのまま寝られず一時間ベッドでゴロゴロしていて今にいたる。


パジャマのまま洗面台へと移動して、顔を洗う。

この家に拾われてから、こうして朝を迎えるのは今日で四日目。

たった四日なのに、既に住み心地がよく慣れてしまった。

慣れないのは、こんなに近くにいるのに毎日直生先生がキラキラして見えることだ。

わたしの瞳も胸も、それはまだしばらく慣れそうにない。

あんな外見も内面も三星なのに、わたしを拾ったということは恋人はいない……ということ。

でも、彼女のような存在はいるかもしれない……よね。わからないけど。

いたとしても全然おかしくない。むしろ、複数人いても納得だ。そんなことをするような人には見えないから、一人や二人仲のいい女性がいるくらいだと想像するけれど……。

直生先生からしたら、わたしはただの家政婦。そして従業員。

どちらもまっさらな新米だ。これからどんどん、磨いていかなきゃ。

さっそく洗面台の排水溝のところが黒ずんで来ていたので、掃除用のブラシで磨いておいた。

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