アブナイ王子様たち
永遠にわからないことだ。


なんて思っていると、いきなり翔さんがベッドに乗りあげて、私の手首を掴んだ。


えっ、ちょっと!


そう叫ぼうとする私に言葉を言うひまを与えることなく、私を押し倒した。


ドサッ!


「きゃっ……!」


ギュッと目をつぶり、背中からふかふかなベッドの感触を感じる。


だが、意識は翔さんのほうに向いてしまう。


ギシッという音が近くで響き、翔さんが私にさらに近づいてきたのだと理解する。


二度目のギシッという音が聞こえた直後、翔さんが私の耳もとでささやいた。


「もう一回、キスしていい?」


えぇっ⁉︎


顔が火のついたように熱くなる。


も、もう一回、キス……⁉︎
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