アブナイ王子様たち
「うぅっ……」
はじめて翔さんに名前で呼んでくれた。
フルネームだったけど。
なぜこんなときにフルネームで呼ぶんだろう。
でも……。
悟さんに“愛海ちゃん”って呼ばれたときよりも、翔さんにフルネームで呼ばれたときのほうがドキドキした。
フルネームで呼ばれた直後から、心臓がドクドクとうるさい。
顔が少しずつ熱を帯びてくる。
そんな私を尻目に、翔さんが強引に私の右手を引っ張った。
「さー行こうか、俺が通ってる大学の文化祭に」
「えっ、ちょっ……!」
私、行きたいなんてひとことも言ってないんですけど……!
と言おうと思っている間に、大学らしき建物に入り、結局文化祭を見てまわることになった。
はじめて翔さんに名前で呼んでくれた。
フルネームだったけど。
なぜこんなときにフルネームで呼ぶんだろう。
でも……。
悟さんに“愛海ちゃん”って呼ばれたときよりも、翔さんにフルネームで呼ばれたときのほうがドキドキした。
フルネームで呼ばれた直後から、心臓がドクドクとうるさい。
顔が少しずつ熱を帯びてくる。
そんな私を尻目に、翔さんが強引に私の右手を引っ張った。
「さー行こうか、俺が通ってる大学の文化祭に」
「えっ、ちょっ……!」
私、行きたいなんてひとことも言ってないんですけど……!
と言おうと思っている間に、大学らしき建物に入り、結局文化祭を見てまわることになった。