アブナイ王子様たち
嘘……!


私のことを気に入った……⁉︎


「い、いつから私のこと気に入ったんですか?」


「んー、あんたが俺と出会ったときから」


そんな前から⁉︎


気づかなかった……。


「本当なんですか?」


さっき、メガネをかけた人に大嘘をついていたからか、翔さんに疑いの目を向けてしまう。


私の疑いに、翔さんは不敵な笑みを浮かべる。


「あぁ、本当だよ。


あんたみたいにいじりやすいやつ、はじめて見たからな」


それ、本当なのかなぁ。


不敵な笑みを見る限り、嘘をついているように見えちゃうんだけど。


「……本当なんでしょうね」


「マジだって。


俺があんたに対して、嘘ついたことあるか?」


いやいや、それ私に聞く前に、嘘ついちゃってるんじゃないの?
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