アブナイ王子様たち
「ゆ、湯原グループ……⁉︎」


「なんでそんなにびっくりするんだよ」


「だ、だって……」


湯原グループって、我妻グループと同じくらいの財力を持っている、超お金持ちの家じゃん!


大きな高層ビルをいくつも持っているという噂の……あの湯原グループからの招待状……⁉︎


「あんた、大袈裟だな。


湯原って、俺たちのところよりまだ規模が小さいぞ」


「それでも、十分なお金持ちでしょう?」


「まぁ、否定はしないけど」


ほら、やっぱり!


湯原グループがお金持ちであることに、変わりはないってことじゃん。


「それで、パーティーはいつ、どこでやるんですか?」


「今夜の8時。


湯原グループ所有のCホテルに集合だってさ」


翔さんが封筒の中身を手に取って確認しながら、淡々と答える。
< 189 / 642 >

この作品をシェア

pagetop