アブナイ王子様たち
うっ、翔さんの鋭い視線が刺さる……。


血に飢えた肉食獣のような目、怖いよ……。


そっと、翔さんから目をそらす。


「悟さんたちが仮にOKしたとしても、主催者側の許可もなく、勝手にパーティーに参加するのはちょっとどうかと思うんですけど……」


「あー、それか。


安心しろよ、俺が湯原グループのほうに知らせておいてやるから」


「えっ……!」


翔さん、優しい……!


いったいどうしたんだろう。


なにか変なもの食べたのかな。


「……あんた、俺が優しいって思ってるだろ」


「えっ、か、考えてなんか……」


「バレバレなんだよ、考えてることが」


えっ、嘘……!


今、私が考えていたこと、翔さんは全部見抜いていたの⁉︎
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