アブナイ王子様たち

☆☆☆

そして、パーティーの時間になった。


私は、我妻家の御曹司5人とともに、パーティー会場のCホテルに来た。


「悟さん、パーティー用のドレスを用意してくれて、ありがとうございます」


「どういたしまして。


愛海ちゃんが着るドレスを買っておいてよかったよ」


私の左隣に立っている悟さんがニコッと微笑む。


そう。


ドレスがないと悩んでいた私だったが、悟さんがパーティー用のドレスを買ってくれたのだ。


悟さんは、今日、湯原グループからのパーティーの招待状が来ることを予想していたらしい。


買ってくれたのは、ラメやラインストーンであしらった淡いピンク色のドレス。


さらに、高そうなピンクのミュールまで買ってくれた。


本当に優しいな、悟さんは。
< 193 / 642 >

この作品をシェア

pagetop