アブナイ王子様たち
私はね、愛海ちゃんがこれ以上苦しい気持ちを抱いている姿を見たくないの」


まるで私を睨みつけるような、叔母さんの視線。


私に振り払われた手を再び私の肩に置き、肩から離れないように強く掴んでいる。


叔母さんに掴まれた肩がほんの少しだけ痛くなるが、叔母さんの表情を見ると『離して』と言うことができない。


私の視界に映る叔母さんの顔。


それを見て、さっきの叔母さんの『私の家に泊まったら?』という言葉が冗談ではないと思った。


『愛海ちゃんがこれ以上苦しい気持ちを抱いている姿を見たくないの』


その言葉も、冗談ではないのだろう。
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