アブナイ王子様たち
無愛想王子、告白する
「いたた……」
パーティーの次の日。
朝起きて目を覚ますなり、頭痛に襲われた。
朝早くから頭が痛くなることなんてなかった。
なんでこんなに頭が痛いんだろう。
ズキズキと襲う頭の痛みを追い払おうと、頭をおさえながらベッドにもぐり込んだ。
しかし。
ズキズキッ。
「い……っ」
まだ痛い……。
あー、もう!
頭痛よ、おさまれ!
心の中でそうつぶやいた直後。
コンコン。
ドアのほうからノック音が聞こえた。
悟さんが『朝ご飯ができたから食べようよ』と誘いにきたのかと思い、上半身を起こした。
「ど、どうぞ」
私が返事をしたあと、ドアがゆっくり開かれた。
入ってきたのは匠くんだった。
「おはよ」
「お、おはよう……」