アブナイ王子様たち
私が苦しむ姿を見たくないと言う前に、叔母さんは睨むような目で『嘘なんて言わない』と言った。


ということは、私に向けた視線や言葉はすべて本物なのだろう。


叔母さんが本当に私が苦しむ姿を見たくないと思っているなら……。


もし叔母さんが、私といても迷惑ではないと思っているなら……。


少しは甘えてもいいのかな。


そう思いながらギュッと口をつぐんだあと、叔母さんが慌てた表情で私の顔を覗き込んだ。


「あ、愛海ちゃん……ごめんね、睨んじゃって。


愛海ちゃんのことを心配していたら、無意識に睨みつけちゃったわ……」
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