アブナイ王子様たち
薫くんの意外な一面、知っちゃったかも……。


「あ、たまに素直になることもあるんだ、あいつが酒飲んだとき」


素直……?


「あいつ、無愛想だから、なに考えてるかわかんねぇけど、酒飲んだときは妙に素直になることがある」


「そ、そうなんだ……」


無愛想な薫くんが、素直に……。


まったく想像がつかない。


「なにが『そうなんだ』だよ。


薫に襲われたくせに」


「…………‼︎」


な、なんでそのこと……!


「匠くん、見たの⁉︎」


「なにを?」


「私が薫くんに襲われたところ……」


うわー、あらためて言っても恥ずかしい……!


忘れようとしてたのに……。


匠くんのせいで、昨日のパーティーで薫くんにされたことを思い出しちゃった!
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