アブナイ王子様たち
「私と、ふたりで……?」
行きたいところに行くの……?
「うん、ふたりで。
ダメかな?」
誠さんの表情が、突然切なそうなものになる。
目がうるうるしていて、今にも泣きそうだ。
「え、えっと……」
断れない……。
だって、誠さんがうるうるした目をこちらに向けているから。
うなずかざるをえなくなる。
「だ、大丈夫ですよ。
お手伝いさんとしての仕事はいったん終わって、今はなにもやることがないので……」
「よかった。
じゃあ、今から行こっか」
えっ、今から⁉︎
心の中では驚きながらも、笑顔を見せる誠さんを見て、胸を撫でおろす。
よかった、笑顔になってくれて。
「は、はい……」
誠さんについていき、私は家を出た。
行きたいところに行くの……?
「うん、ふたりで。
ダメかな?」
誠さんの表情が、突然切なそうなものになる。
目がうるうるしていて、今にも泣きそうだ。
「え、えっと……」
断れない……。
だって、誠さんがうるうるした目をこちらに向けているから。
うなずかざるをえなくなる。
「だ、大丈夫ですよ。
お手伝いさんとしての仕事はいったん終わって、今はなにもやることがないので……」
「よかった。
じゃあ、今から行こっか」
えっ、今から⁉︎
心の中では驚きながらも、笑顔を見せる誠さんを見て、胸を撫でおろす。
よかった、笑顔になってくれて。
「は、はい……」
誠さんについていき、私は家を出た。