アブナイ王子様たち
「えっ……じゃあ、誠さんと悟さんだけじゃなくて、翔さんも薫くんも匠くんも来たことがあるんですか?」


「そうだね。


そういうことになるね」


ニコッと笑みを浮かべる誠さん。


私が小さいとき、こんなにきれいな海で遊んでたっけ……?


海には、小さいとき、行ったことがある。


海に行くときに、毎回水着を持ってくるのを忘れて、泳ぎたいとだだをこねてたな。


そのことが鮮明によみがえってくる。


『愛海、水着を持ってきてないじゃないか。


今回は海水を足につけるだけにしよう。


泳ぐのは、水着を持ってきたときだな』


『やだ、やだ、やだ!


泳ぐ、泳ぐの!』


『もう愛海ったら、わがままね』


『ねー、泳ぎたいよー!』


『また今度な』


『いーやーだー!』
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