アブナイ王子様たち
えっ、なにこれ……。


この手紙……。


「ストーカーからの手紙……?」


ボソッとつぶやいた私の言葉を、翔さんが難しい表情で返す。


「わかんねぇ。


でも、可能性はあるな。


あんたのこと『可愛い』って何度も言ってて、しかも『手の届くような存在になってほしい』って手紙で書くくらいだからな。


あんたをずっと遠くから見てて、ストーキングしてたって考えても不思議じゃない」


ストーキング……。


耳にしていた言葉が現実になるとは。


ていうか『ずっと』って……。


「まだストーカーだと決まったわけじゃない。


でも、我妻家以外の男には警戒したほうがいい。


あんたが、誰かに襲われるかもしれないから」


翔さん……。


今日は、いつもと違って優しい……。
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