アブナイ王子様たち
「そんな気味の悪いこと、悟さんたちがすると思いますか?」
「知らね。
俺、兄貴じゃねぇし」
そ、そんな当たり前なことを堂々と……。
そこ、堂々と言うべきことじゃないと思いますよ、翔さん。
ていうか……。
「この手紙、もしかしたら翔さんが送ったものとかじゃないんですか?」
「ほー、どうしてそう思うんだよ」
「だって、私のことをずっと見ているじゃないですか。
しかも、手紙が入ってた封筒に切手が貼ってなかったし……」
チラッと、翔さんの手の中にある封筒に視線を向ける。
封筒には、私の名前が書いてあるだけで、切手が貼られていない。
気味の悪い手紙を送った人物は、私が来栖川家の別荘に住んでいることを知っていて、ここの住所をも知っていると推測できる。
「知らね。
俺、兄貴じゃねぇし」
そ、そんな当たり前なことを堂々と……。
そこ、堂々と言うべきことじゃないと思いますよ、翔さん。
ていうか……。
「この手紙、もしかしたら翔さんが送ったものとかじゃないんですか?」
「ほー、どうしてそう思うんだよ」
「だって、私のことをずっと見ているじゃないですか。
しかも、手紙が入ってた封筒に切手が貼ってなかったし……」
チラッと、翔さんの手の中にある封筒に視線を向ける。
封筒には、私の名前が書いてあるだけで、切手が貼られていない。
気味の悪い手紙を送った人物は、私が来栖川家の別荘に住んでいることを知っていて、ここの住所をも知っていると推測できる。