アブナイ王子様たち
「……なんで目をそらすの?
俺、なんか悪いこと言った?」
ドキッ!
目をそらしたこと、匠くんにバレた!
「な、なにも言ってないよ……」
「じゃあ、なんで?」
「……っ」
言えない。
言えるわけがない。
匠くんが、私のことを好きでいるのではないかと思っているんじゃないかってことを、匠くん本人に聞けないよ。
匠くんが、もし私のことが好きだと答えたら、私はどんな反応をすればいいのか。
誠さんと薫くんのときは、突然告白されたから驚きが勝ってたけど、この場合は緊張が勝つ。
緊張をほどくために、話をそらそう。
「た、匠くん、もうお風呂に入らなきゃいけないんじゃない?
だったら……私、邪魔だよね」
「お、おい、話を……」
「お、おやすみなさい!」
俺、なんか悪いこと言った?」
ドキッ!
目をそらしたこと、匠くんにバレた!
「な、なにも言ってないよ……」
「じゃあ、なんで?」
「……っ」
言えない。
言えるわけがない。
匠くんが、私のことを好きでいるのではないかと思っているんじゃないかってことを、匠くん本人に聞けないよ。
匠くんが、もし私のことが好きだと答えたら、私はどんな反応をすればいいのか。
誠さんと薫くんのときは、突然告白されたから驚きが勝ってたけど、この場合は緊張が勝つ。
緊張をほどくために、話をそらそう。
「た、匠くん、もうお風呂に入らなきゃいけないんじゃない?
だったら……私、邪魔だよね」
「お、おい、話を……」
「お、おやすみなさい!」