アブナイ王子様たち
ストーカーは、私のことが好きみたいだから、翔さんを邪魔者と思わないわけがない。


「あの男……愛海ちゃんのなんなんだよ……。


もしかして、俺の恋路を邪魔してるのか?


だったら許さねぇ……。


愛海ちゃんを連れ去ったこと、後悔させてやる。


そして、愛海ちゃんを俺のものにする……」


またもや聞こえた、ストーカーの声。


まるで、敵を威嚇するような、低い声だ。


翔さんを邪魔者扱いしているという、私と翔さんの推測は当たっている。


「なんで愛海ちゃんは、俺の気持ちに気づいてくれないんだ?


こんなに愛してるのに……。


俺の愛し方が間違ってるのか?


いや、俺はなにも間違ってなんかない。


愛海ちゃんが間違っているんだ。


俺を愛したりしないから……」
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