アブナイ王子様たち
私が、翔さんの首に腕をまわしたことが原因なのか、翔さんが私の唇を強引にふさいだ。


さっきまでの優しいキスとは違う、激しいキス。


それでも、あたたかくて気持ちいいと思った。


なんで、翔さんとのキスが気持ちいいと思ったのかはわからない。


けれど、自分がこんなに長くキスをされたことがないのはたしかだ。


そのとき……。


「あ……愛海ちゃん!


いた、やっとで見つけた!


よかった……」


ストーカーが、私の姿を発見したようだ。


私を見つけて、嬉しいのだろう。


しかし。


「な……っ!


愛海ちゃんが、知らない男とキスしてる!


なんで……」


私が翔さんとキスしていることに、すぐ気づいたようだ。


けれど、私にできることといったら、翔さんからのキスを受け入れることしかない。
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