アブナイ王子様たち
私はひとりっ子で、兄弟がいないから、ほっこりしたことが一度もないんだよね。
もし、私に兄弟がいたら、翔さんが匠くんに優しい言葉をかけるみたいに、兄弟に優しい言葉をかけられるのかな。
うーん、想像できないな。
まぁ、いいか。
「翔兄……」
「ん、なに?」
「俺……もうひとつ、翔兄に言わなきゃいけないことがあるんだけど……」
もうひとつ、翔さんに言わなきゃいけないこと?
いったいなんだろう……。
匠くんの言いたいことが気になって、胸がドキドキする。
胸に手を当てて、心臓を落ち着かせようとしても、バクバクが止まらない。
「俺に言わなきゃいけないこと?
いったいなんだよ」
「じつは俺、海に行く前から風邪ひいてたっぽいんだ……」
もし、私に兄弟がいたら、翔さんが匠くんに優しい言葉をかけるみたいに、兄弟に優しい言葉をかけられるのかな。
うーん、想像できないな。
まぁ、いいか。
「翔兄……」
「ん、なに?」
「俺……もうひとつ、翔兄に言わなきゃいけないことがあるんだけど……」
もうひとつ、翔さんに言わなきゃいけないこと?
いったいなんだろう……。
匠くんの言いたいことが気になって、胸がドキドキする。
胸に手を当てて、心臓を落ち着かせようとしても、バクバクが止まらない。
「俺に言わなきゃいけないこと?
いったいなんだよ」
「じつは俺、海に行く前から風邪ひいてたっぽいんだ……」