アブナイ王子様たち
首をかしげてみる。
その直後、焦った表情のままの薫くんが、口をゆっくり開けた。
「ま、待てよ。
あんた、これからどこに行く気だよ」
「えっ……」
どこと言われましても。
行き先が決まっていないから、なんて返せばいいのかわからない。
「もしかして、翔兄を探す気?」
えっ。
薫くん……どうしてそう思ったんだろう。
そんな理由じゃないのに。
ていうか、薫くんの、腕を掴む力がめっちゃ強いんですけど……。
腕を掴む力を音でたとえるなら、ギリギリだろうか。
「もしそうなら、絶対に行かせない」
えっ……?
絶対に行かせない?
ど、どういうこと?
薫くんの言葉の意味がわからないけれど、薫くんの口調が、私に圧力をかけているような感じがして、聞けない。
その直後、焦った表情のままの薫くんが、口をゆっくり開けた。
「ま、待てよ。
あんた、これからどこに行く気だよ」
「えっ……」
どこと言われましても。
行き先が決まっていないから、なんて返せばいいのかわからない。
「もしかして、翔兄を探す気?」
えっ。
薫くん……どうしてそう思ったんだろう。
そんな理由じゃないのに。
ていうか、薫くんの、腕を掴む力がめっちゃ強いんですけど……。
腕を掴む力を音でたとえるなら、ギリギリだろうか。
「もしそうなら、絶対に行かせない」
えっ……?
絶対に行かせない?
ど、どういうこと?
薫くんの言葉の意味がわからないけれど、薫くんの口調が、私に圧力をかけているような感じがして、聞けない。