アブナイ王子様たち
ローテーブルに置いてあるスタンドの明かりを消して目をつぶったとき、頭の中で複数の声が聞こえてきた。


『大丈夫。


愛海なら、お父さんとお母さんがいなくても生きていけるよ。


お父さんが保証する』


これはお父さんの声だ。


『愛海と離ればなれになってさみしいけど、天国で愛海を応援しているわ』


次に、お母さんの声。


『愛海ちゃん、安心して。


もしなにかあっても、私が必ず守ってあげる』


さらに、麻椰ちゃんの声まで聞こえてきた。


3人とも……ありがとう。


頭の中で聞こえた3人の声に涙が出そうになったあと、私は深い眠りについた。
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