アブナイ王子様たち
そ、即答ですか……。


「だ、だって、翔さんに私の気持ちを言ったら、翔さんがおもしろがって、私をいじるじゃん」


「あぁ、なるほどね。


たしかに、翔兄なら、あんたをいじり倒すだろうな」


ほっ、わかってくれた……。


「わかったよ。


翔兄には言わないよ」


やったー!


「ありがとう、薫くん!」


ニコッと満面の笑みを見せる。


その直後、薫くんが顔を赤くした。


「そ、そんな顔見せるな、バカ……。


あんたが好きって気持ち、おさえられなくなるじゃんかよ……」


ん?


今、なんて言ったんだろう。


まぁいっか。


私の気持ちを秘密にしてくれるし。


ふふっと笑ったあと、観覧車が地上に戻ってきて、ピタッと止まった。
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