アブナイ王子様たち
フラれるに決まってるだろうけど、翔さんが他の女の子とイチャイチャするなんて嫌だ。


だったら、選択肢はひとつしかない。


「きーちゃん……私、告白するよ」


すると、きーちゃんの表情が明るくなった。


「おぉっ!


告白する決心がついたんだね!」


「うん……」


本当は告白しようかどうか迷ってるけど。


でも、気づけば、口がそう動いていた。


「よし!


じゃあ、できるだけ早めに告白しよう!


他の女の子のものにならないうちに!」


「う、うん……」


「私、愛海が、翔様と付き合えることを願ってるよ!」


「あ、ありがとう、きーちゃん……」


きーちゃん……。


やっぱりきーちゃんは、私の友達だ。


きーちゃんと友達になってよかった。


そう思えた……。
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