アブナイ王子様たち
心の中で焦る私。


誠さんの発言で、翔さんと薫くんと匠くんは、鋭い視線を向けるんじゃ……。


そう思ったが。


「……俺も大事だと思ってるよ」


「俺も」


誠さんの言葉に、大きな反応を見せることなく、冷静に答える薫くんと匠くん。


今は、鋭い視線を向けてる場合じゃないと思ったのかな。


「だろ?


俺もそう思うよ。


だったら、俺らがこいつを守るしかねぇだろ?」


翔さんも……。


4人に大事な人だと思われていたことに、感動を覚える。


と、突然。


ポンポン。


翔さんに、優しく頭を撫でられた。


「翔さん……?」


「安心しろよ。


あんたは、俺らが守るから」


翔さん……。
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