アブナイ王子様たち
加速するドキドキ
「わぁ……きれい……!」
ストーカーからの視線を感じた翌日。
私は、悟さん、翔さん、誠さん、薫くん、匠くんと一緒に、我妻家所有の別荘に来ていた。
別荘に来たのには、理由があった。
『たまには、どこかで息抜きしようよ』
昨日の夜、ストーカーからのメッセージが届いたことを知らせると、悟さんはそんな提案をした。
どこかと言われても、人が多いところでは、ストーカーにつけまわされる可能性があるので、誰にもわからない場所はどうかと意見を出した。
私の意見に対して、悟さんはこう言った。
『そのほうがいいね。
ストーカーが潜みやすい場所は避けたほうがいいかもしれないね』
ということで、我妻家の別荘に向かったのだ。