アブナイ王子様たち
ちなみに誠さんと薫くんと匠くんは、通っている高校にいる。


お父さんの仕事のお手伝いで忙しい悟さんが、夕ご飯の買い出しを頼める相手は私しかいなかった。


仕方なく、財布と薄い素材の水玉模様のバッグを持ち、家を出た。


そして、今にいたる。


夕ご飯はなにがいいと言われたわけじゃないけれど、真っ先に思い浮かんだのがハンバーグだった。


ハンバーグを作ったことは、中学時代の家庭科の調理実習でしかない。


中学時代に作ったハンバーグの材料を、当時の記憶を頼りに、買いものカゴの中に入れる。


「あっ、あったあった」


スーパーの中に入った数分後、ようやくハンバーグ用のひき肉を見つけ、それをカゴに入れた。


そして、買いものを済ませ、スーパーをあとにする。
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