アブナイ王子様たち
と、ここであることに気づいた。


私は今、17歳だ。


私と同い年の薫くんと匠くん、そしてひとつ年上の誠さんは高校に通っているのに、私だけ通っていないのはおかしい。


お父さんとお母さんが事故死する前はちゃんと高校に通っていたから、別荘に移り住むことになっても通う高校は決めておかないといけない。


高校に通うべきじゃないかってこと、悟さんに言いにいこう。


ベッドから降りて、部屋を出ようとしたそのとき、突然ドアをノックする音が聞こえた。


だ、誰?


びっくりして半歩あとずさりしながらも、なんとか足を進めてドアを開けた。
< 71 / 642 >

この作品をシェア

pagetop