アブナイ王子様たち
ガチャッという音が耳に響くのを感じて、視線を上にあげると、そこにいたのは悟さんだった。
「悟さん……!」
ちょうどよかった。
悟さんが部屋まで来てくれたなら、今話そう。
「あの、悟さん……」
「なに?」
「私、高校に通うべきなんじゃないかと思うんですけど……」
「いや、通わなくていいよ」
は?
通わなくていい?
「ど、どうしてですか?」
「愛海ちゃんにはここのお手伝いさんをしてもらおうと思って」
お手伝いさん?
この家、もともと私のお父さんが買った別荘なんですけど……。
「悟さん……!」
ちょうどよかった。
悟さんが部屋まで来てくれたなら、今話そう。
「あの、悟さん……」
「なに?」
「私、高校に通うべきなんじゃないかと思うんですけど……」
「いや、通わなくていいよ」
は?
通わなくていい?
「ど、どうしてですか?」
「愛海ちゃんにはここのお手伝いさんをしてもらおうと思って」
お手伝いさん?
この家、もともと私のお父さんが買った別荘なんですけど……。