甘おと。
「ななまゆおっは〜!」

「おっは〜!!」

「おはよ〜」


常に2人で行動してるせいかよく『ななまゆ』とまとめられる。
中学から言われ続けてるからもう慣れた。


七海は鞄を置いたら直ぐに廊下側の窓を覗く。日課。王子も同じ1年なのでそこの廊下を通るのだ。


ふと、クラスが違って嘆いてた七海を思い出す。

『あのイケメンと違うクラスって何!?え!?クラス違うの!?え!?名前知らないけどさ!!嘘だぁぁぁあああ……私の学校生活、終わった……』

あの時は宥めるの大変だったな…


そんな事を考えていると、『キャーー!!』という声が。王子が来たらしい。

黄色い歓声がどよめきに変わり、気になって廊下側を見ると、七海が王子に話しかけられていた。

顔赤いけど大丈夫かな。


その様子を眺めていると、王子と目が合った。ビックリして目を逸らしてしまう。

次に見た時にはもう王子はいなくて、代わりに七海が走ってきた。
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