👑Emperor bride

鷹のネックレスの行方


3人衆の嫁は、殿下の客人扱い
なので夫達に頭を下げられ
エドワードにつれられ、デカーイ
車で城を出た。

「みました?チャーリーの
       顔」

「きーやハッハハッハ
ウケる〜」



 「夫達の引きつった顔
ザマーミロ。」
      

これで又浮気なんかしたら
おさらばですわ

オホホホホホ妻達は長年の恨みをはらす
 用にいきシャアシャアと、
 出て行った。



「どうだ、良い案は出たのか?
奥方達は、ご機嫌で出て行
ったぞ‼」
ハハハハ、

エドワードはチャンクと、2人に
なったのを確かめ声を掛けた。

「ああ、ラナと暫く合わないよう
にして、自分の気持ちを確かめて
みろテキな事になった。」

「オーなかなかの名案な!!
 さすが三人衆の嫁だな。
 的にあった事を考えつくもんだ。」

エドワードは幼少よりチャンクの
側近として育てられていた。
表向きは側近でも、たよれる兄の
ような存在である。

それから3日後チャンクは、体調
回復の為と、称して北の温泉地へ
と出発した。

期間は3ヶ月。

チャンクが養生に出た事は世界中
に知れ渡るであろう。

攻め込まれた場合の事を視野に
入れて戦闘態勢を整えた。

戦闘機、軍艦、地上戦を踏まえ
いつ、なにが起きても国民を守る
整備は整った。

作戦も幹部を集めてしっかりと
ネズミ一匹通れぬように、頭のいい
人材を集め
追い込み方や罠にかけ方、その他を
抜かり無く連日訓練した。

酒場や、商館、市場、港、空港
ありとあらゆる場所に、
密偵を入れてある、男と言わず、
女と言わず何人もだ、
国を守ってこその王太子
手段は選ばない 。


自分達の国は自分達で守ろう。
殿下が帰られるまでをスローガン
にしていることから、

チャンクが国民に支持され愛され
ている事が分かる。


一番北の、サンイリアーナ地方。
山沿いで温泉も湧き、冬場は少し
気温も下がり、寒い地方だが今は
4月、少し動くとじわりと汗も出
て来る。


山間部なのに歓迎モードで静かな
街も人、人、人、で溢れていた。


静養だからと一切の関わりを経つ
事を伝えてこんもりとした山の中
へとチャンク一行は
入って行った。

其処からは3人衆と、医者と、
コック3人との生活が、始まる

小さな家に8人で住むが居心地は
最高だった。


チャンクも変装をして街へと
探索にでる。

やはり色々生の声を聞ける事が
メリットだった…。

ある夕方チャンクは三人衆を連れ
立ち酒場へと くり出した。

窓際の席に座ると、オーダを取り
に来た娘を見たチャンク、
は暫く動けなかった。

丸い可愛らしい瞳
純粋そうな身なり
栗色の髪は緩く編み込みして
マトメていた。

「いらっしゃいませ。」

彼女の容姿に見取れた訳では
無かった。


彼女の首にはチャンクが琴乃に
渡した鷹の羽のネックレスが
揺れていた。

チャンクは動揺した。
取りあえず酒と唐揚げ!
あと
三人衆の好きな鹿の肉類を頼んだ。
三人衆は兎に角、食う 食う
どんだけ食うかと言われたら
フードファイターより食うだろう。


三人衆は、暫く食べていると
心 ここに有らずのチャンクに
気づいた。

「殿下どうなされましたか?」

       「あ!! 何だ?」

「いえ、先程から食欲が
   あられませぬが…。
 違うモノを頼みましょうか?」


「いや、大丈夫だ。
 ちょっと考え事があって、
 ジン、あの子の事を調べてくれ。」

「え?ああ、分かりました。」

ジンは酒をコツプ1杯、きゅ~っと引っ掛けてカウンターへ向かった。

ヨロヨロしながら、ワザと
酒臭い息を吹きながら、女の子を
捕まえてさっきの子の事を
聞き出した。

彼女は、少し前に現れて
愛想もいいから雇ったらしい。

ネックレスは来た時からしていた
そうだ。
三人衆も鷹の羽のネックレスが
気になっていたらしい。

「なんせ殿下と同じ形の羽で
 ありましたから…」

と、チャーリーもジンもマークも
よく見ている。
微かではあるが、違和感を
感じていた。


「この、ネックレスはどうしたのだ。琴乃なのか?」

と、聞き出したかった。

チャンクは三人衆に、昔仲の良かった娘に自分が作って手渡したものだと説明した。



「まだ幼き頃の事ゆえ、真意が
わからない。
 琴乃のようでもあるし、違って
も見える。
 何故此処に居るのかも分からな
い。」

あの時の呪文では、此処までは
飛ばないだろうと思うのが本音。




















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