👑Emperor bride
「もしもし…。」
『琴乃今何処だ?』
「‥TV中継見たよ。
仲良かったね。
もう関わらないで
ほしいな、
幸せになって‥。」
「言っただろう。お前が嫌なら
止めるって!!」
「‥あんなに楽しそうに、
してたくせに、どうだか?
私が嫌でもあなたは良いん
でしょう。
あなたが決める事で
私じゃない。」
「アルバートに、求婚されたそう
だな?
アルバートに乗り換えるか?」
「何故それを‥。」
「今、それ所じゃ無いの。
あなたに助けて貰いたいけど‥
それが出来なくて‥。」
ヨオイシヨ
「何か担いでるのか?」
「うん。言えないけど。
当たり。」
琴乃はまだ九歳の張蘭をおぶり
坂道を登っていた。
歩き疲れた張蘭はもう一歩も歩
けなかった。
なだらかな坂道はまだまだ遠い。
「チャンク電源切れるかも知れない。」
「場所を言え!
直ぐ駆けつけるから。」
「お腹空いた。」
プッ
電源が切れた。
もう頼みのすべはない。
「私が頑張らないと。」
自分を励まし奮い立たせる。
随分な時間をかけて登ると、
マノリラ国が見えてきた。
チャンクの収める国だ。
暖かい光が家々に灯っている。
この灯りは守らなければならない。
もう少し歩いて坂をくだり下りればヨンスンさんの....ようぃっしょっ‼
焼き菓子店につく。
もう靴を履くのも靴づれが出来て
痛い。
靴を脱ぎ捨てまた歩く。
一歩踏み出せば、それは一歩目標に
近づくと言うこと。
ヨイショ、ポンポン
張蘭もう少しだよ。
少し張蘭が下に落ちると叉ポンポンと膝をばねにしてもちあげる。
ヨオツコラシヨ
元の位置まで戻すの繰り返し。
夜が明け朝が来た事を
放し飼いの鶏達が教えている。
農道に出た。
何故か、懐かしい風景が広がる。
柔らかい緑のクローバの中で張蘭を下し、しばし休む事にした。
ポンポン、ポンポン
「琴乃、変な奴がいるよ。
おきて、起きて。」
張蘭に起こされ、目を擦る。
うっすらと霞む景色の中に、あの
時の人攫いがいた。
途端にバッと目が覚める。
シッ「草の中で動いちゃだめよ。
あいつら、人攫いだから。」
「ウン、ワカッタ。」
小さな張蘭は琴乃の右腕に
しがみついて顔を琴乃の胸に
押し付けて来た。
緑のクローバの中にジツとして
いたら分からないほど茎は
伸びていた。
若草の匂いが琴乃の震える気持ち
を和らげてくれる。
ガガガガガー
激しい音が近ずいてくる
向うから見覚えのある軽トラが
走って来た。
ヨンスンさんの軽トラだ。
「今よ! ドロボードロボー。
叫ぶのよ張蘭。」
「泥ボーだ泥ボーだ!! 」
張蘭と二人声をあげる。
その声を聞いた盗賊は慌て
ふためいて逃げて行った。
「ヨンスンさーん。」
「オーイ、ヨンスンさーん。」
その声に気付いてカワンが
「ラナ?ラナ?ラーナ!」
と叫んでいる。
気づいてもらえた。
足の痛みも忘れて走り出す。
なんだか分からない張蘭はただ
立ち尽くしていた。
カワンさんに飛びつくと今までの
我慢が決壊した。
子供のように泣いてしまった。
「張蘭、張蘭おいでー
おいでー。」
一安心した琴乃は張欄を呼んだ
人なっこいと思っていた張蘭は
人見知りだった。
なかなか下を向いて顔を上げず
「あれ?あれ?あれ?どした?。」
琴乃の後ろに隠れてしまった。
『琴乃今何処だ?』
「‥TV中継見たよ。
仲良かったね。
もう関わらないで
ほしいな、
幸せになって‥。」
「言っただろう。お前が嫌なら
止めるって!!」
「‥あんなに楽しそうに、
してたくせに、どうだか?
私が嫌でもあなたは良いん
でしょう。
あなたが決める事で
私じゃない。」
「アルバートに、求婚されたそう
だな?
アルバートに乗り換えるか?」
「何故それを‥。」
「今、それ所じゃ無いの。
あなたに助けて貰いたいけど‥
それが出来なくて‥。」
ヨオイシヨ
「何か担いでるのか?」
「うん。言えないけど。
当たり。」
琴乃はまだ九歳の張蘭をおぶり
坂道を登っていた。
歩き疲れた張蘭はもう一歩も歩
けなかった。
なだらかな坂道はまだまだ遠い。
「チャンク電源切れるかも知れない。」
「場所を言え!
直ぐ駆けつけるから。」
「お腹空いた。」
プッ
電源が切れた。
もう頼みのすべはない。
「私が頑張らないと。」
自分を励まし奮い立たせる。
随分な時間をかけて登ると、
マノリラ国が見えてきた。
チャンクの収める国だ。
暖かい光が家々に灯っている。
この灯りは守らなければならない。
もう少し歩いて坂をくだり下りればヨンスンさんの....ようぃっしょっ‼
焼き菓子店につく。
もう靴を履くのも靴づれが出来て
痛い。
靴を脱ぎ捨てまた歩く。
一歩踏み出せば、それは一歩目標に
近づくと言うこと。
ヨイショ、ポンポン
張蘭もう少しだよ。
少し張蘭が下に落ちると叉ポンポンと膝をばねにしてもちあげる。
ヨオツコラシヨ
元の位置まで戻すの繰り返し。
夜が明け朝が来た事を
放し飼いの鶏達が教えている。
農道に出た。
何故か、懐かしい風景が広がる。
柔らかい緑のクローバの中で張蘭を下し、しばし休む事にした。
ポンポン、ポンポン
「琴乃、変な奴がいるよ。
おきて、起きて。」
張蘭に起こされ、目を擦る。
うっすらと霞む景色の中に、あの
時の人攫いがいた。
途端にバッと目が覚める。
シッ「草の中で動いちゃだめよ。
あいつら、人攫いだから。」
「ウン、ワカッタ。」
小さな張蘭は琴乃の右腕に
しがみついて顔を琴乃の胸に
押し付けて来た。
緑のクローバの中にジツとして
いたら分からないほど茎は
伸びていた。
若草の匂いが琴乃の震える気持ち
を和らげてくれる。
ガガガガガー
激しい音が近ずいてくる
向うから見覚えのある軽トラが
走って来た。
ヨンスンさんの軽トラだ。
「今よ! ドロボードロボー。
叫ぶのよ張蘭。」
「泥ボーだ泥ボーだ!! 」
張蘭と二人声をあげる。
その声を聞いた盗賊は慌て
ふためいて逃げて行った。
「ヨンスンさーん。」
「オーイ、ヨンスンさーん。」
その声に気付いてカワンが
「ラナ?ラナ?ラーナ!」
と叫んでいる。
気づいてもらえた。
足の痛みも忘れて走り出す。
なんだか分からない張蘭はただ
立ち尽くしていた。
カワンさんに飛びつくと今までの
我慢が決壊した。
子供のように泣いてしまった。
「張蘭、張蘭おいでー
おいでー。」
一安心した琴乃は張欄を呼んだ
人なっこいと思っていた張蘭は
人見知りだった。
なかなか下を向いて顔を上げず
「あれ?あれ?あれ?どした?。」
琴乃の後ろに隠れてしまった。