👑Emperor bride
琴乃、出頭する
カワンは言いかけた言葉を
呑み込んだ。
「琴乃、出頭するのはいいが
どんな仕打ちが、待つてるやも
知れない。
一言殿下に詫びを入れ
守って貰ったがいい。
ミリアン様の配下の者もいるし
帰られるまでは、用心したがいい。
まだ18歳と聞くが琴乃が狙われたのは確かなんだからね。」
「そうだよ。
殿下には近ずかない。
かかわらない。
悪い事をした訳じゃないから、
お咎めは無かろうが…。」
「大丈夫ですよ。
わたしメイドを願い出ます。
働いてた方が逃げ回るより
疲れないし
ご飯はたべれるし…安心でしょ。」
「いいんだね!!
殿下に知らせても!!」
「はい。自分なりに考えました。
張蘭の事宜しくお願いします
「何かあったらすぐ知らせなさい。
城の窓にこのハンカチを結べば
直ぐ飛んでいくからね。」
張蘭に仕事に戻るからしっかりと
勉強しなさいと、カワンさんと
ヨンスンさんの言うことを聞く
ことを告げた。
張蘭は不安感で一杯なのは、
良く分かった、
しかし勉強していれば役に立つ。
琴乃は、この世界の事は分からない。
何一つ教えられない。
生きる事は知恵も必要だ。
と教えたら、涙をポロッと零し
ながら頷いた。
声を出して泣く事さえ許されない
程の環境で育ってきたの?
母親と別れ、また琴乃との別れを
経験するにはまだ九歳の張蘭には
整理がつかないのかも知れない。
「張蘭、カワンさんとヨンスン
さんに甘えて良いんだよ。
二人共優しい人だよ。」
張蘭は短く、刈り上げた髪を
カワンさんに撫でられながら
肩を上下に揺らし
「ぅうん、ヒックヒックまた…ウッウッあえる?
ちゃんと忘れナィ?エッエッエ~エ~ン
グフングフンこっ琴乃あ"びいがど~お!!」
「張蘭、ちゃんと泣けたね。
前に進んだ証拠だね。
…よかった。
大丈夫帰って来るから!
張蘭は、賢い子だからシッカリ
学ぶんだよ。ね!!」
それから小さな馬車が迎えにきた。
「いいかい琴乃!
マノリラ国の挨拶の仕方はね。
スカートの端をすこしつまんで
左足を軽く引くんだよ。」
ソウソウ
「そしたら頭を軽く下げてソウソウ
綺麗にね。ウンイイ」
「そしたら相手が頭を上げな
さいと言うまでそのままね!!
ソウソウ
頭をあげなさいと言われたら
相手の胸位をみるんだよ。
ウンウン上手。
そしたら顔をあげなさいと
言われて初めて相手を見るん
だよ。
分かったかい?。
やってみなさい!」
琴乃はしっかりとマノリラ国の
挨拶のやり方を覚えた。
見よう見まねじゃなくて
本当の令の取り方を・・・。
多分人目にさらされる事を
見越してのカワンさんなりの
気持ちだったのだろう。
琴乃は、馬車に揺られながら
馬車道を走る。
車の方が早いのにと思ったが、
胸は何とも言えない気持ちだった。
城の裏口に着くと、下りるように
言われ城までの三キロを歩いた。
てっきりチャンクが迎えに来てる
ものと思っていたが、
それは無かった。
来てもこなくても良かったような
兵も出てないし緊張することも
無かった。
半分気の抜けたような?
半分ガッカリしたような変な
気分だった。
呑み込んだ。
「琴乃、出頭するのはいいが
どんな仕打ちが、待つてるやも
知れない。
一言殿下に詫びを入れ
守って貰ったがいい。
ミリアン様の配下の者もいるし
帰られるまでは、用心したがいい。
まだ18歳と聞くが琴乃が狙われたのは確かなんだからね。」
「そうだよ。
殿下には近ずかない。
かかわらない。
悪い事をした訳じゃないから、
お咎めは無かろうが…。」
「大丈夫ですよ。
わたしメイドを願い出ます。
働いてた方が逃げ回るより
疲れないし
ご飯はたべれるし…安心でしょ。」
「いいんだね!!
殿下に知らせても!!」
「はい。自分なりに考えました。
張蘭の事宜しくお願いします
「何かあったらすぐ知らせなさい。
城の窓にこのハンカチを結べば
直ぐ飛んでいくからね。」
張蘭に仕事に戻るからしっかりと
勉強しなさいと、カワンさんと
ヨンスンさんの言うことを聞く
ことを告げた。
張蘭は不安感で一杯なのは、
良く分かった、
しかし勉強していれば役に立つ。
琴乃は、この世界の事は分からない。
何一つ教えられない。
生きる事は知恵も必要だ。
と教えたら、涙をポロッと零し
ながら頷いた。
声を出して泣く事さえ許されない
程の環境で育ってきたの?
母親と別れ、また琴乃との別れを
経験するにはまだ九歳の張蘭には
整理がつかないのかも知れない。
「張蘭、カワンさんとヨンスン
さんに甘えて良いんだよ。
二人共優しい人だよ。」
張蘭は短く、刈り上げた髪を
カワンさんに撫でられながら
肩を上下に揺らし
「ぅうん、ヒックヒックまた…ウッウッあえる?
ちゃんと忘れナィ?エッエッエ~エ~ン
グフングフンこっ琴乃あ"びいがど~お!!」
「張蘭、ちゃんと泣けたね。
前に進んだ証拠だね。
…よかった。
大丈夫帰って来るから!
張蘭は、賢い子だからシッカリ
学ぶんだよ。ね!!」
それから小さな馬車が迎えにきた。
「いいかい琴乃!
マノリラ国の挨拶の仕方はね。
スカートの端をすこしつまんで
左足を軽く引くんだよ。」
ソウソウ
「そしたら頭を軽く下げてソウソウ
綺麗にね。ウンイイ」
「そしたら相手が頭を上げな
さいと言うまでそのままね!!
ソウソウ
頭をあげなさいと言われたら
相手の胸位をみるんだよ。
ウンウン上手。
そしたら顔をあげなさいと
言われて初めて相手を見るん
だよ。
分かったかい?。
やってみなさい!」
琴乃はしっかりとマノリラ国の
挨拶のやり方を覚えた。
見よう見まねじゃなくて
本当の令の取り方を・・・。
多分人目にさらされる事を
見越してのカワンさんなりの
気持ちだったのだろう。
琴乃は、馬車に揺られながら
馬車道を走る。
車の方が早いのにと思ったが、
胸は何とも言えない気持ちだった。
城の裏口に着くと、下りるように
言われ城までの三キロを歩いた。
てっきりチャンクが迎えに来てる
ものと思っていたが、
それは無かった。
来てもこなくても良かったような
兵も出てないし緊張することも
無かった。
半分気の抜けたような?
半分ガッカリしたような変な
気分だった。