👑Emperor bride
チャンクは一言も返さず、
          ポカーン
「殿下お時間です。
 ミリアン皇女をお迎えしないと
 なりません。」

エドワードが現れ、チャンクを
引っ張っていった。

「ア~モウお腹すいたー!!。」
 足をドカドカ踏み鳴らしながら
 部屋へと帰還。

窓からみる宮中は賑やかで音楽も
素晴らしく何より料理が最高なん
だろうな。

シャワーを浴びジャージに着がえる。
城からの配給は、紺色のジャージが五組・・・後ババさん下着の白の上下が五枚。

洗面道具も客室用のを与えられ
たもので使い捨ての奴を
繰り返し、使っている。
勿論新品だけど…。

「余りの空腹に、水を飲む。
 あ~、チャンクのやろー覚え
てろよ。」


仕方なく宮中晩餐会に飯食いに
行った。
無いなら見つけなければ
チャンクとミリアン2人の登場で、
ジャージ姿の琴乃は
気にされる事も無く食える
ムシャムシャガッガッガッ


丁度、チャンクがミリアン皇女を
エスコートして入ってきた。

皆様御注目

音楽が派手になりだして皆二人に
みとれていた。
赤いカクテルドレスに結い上げた
ブラウンの髪が揺れて、美しい。

ブラウンの瞳も赤い唇も…
チャンクに似合っている。

こぼれる笑顔はチャンクに向けられチャンクも微笑み返しをしてる。

私には飯も与えないくせに
馬ですらちゃんと食べてるのに
馬以下かよ。
にゃあにが第2嫁かよ。

ムカック。

第2号は飯無しカヨ 。
犬以下かよ。
私はチコに朝、夜ちゃぁぁーんと
食事はあげてたワョ。

2号買うなら飯ぐらい出せ‼
ってーーの‼ 動物のように
ガッガッガッと食べたあと
人間の心が帰って来た。

よくよく見ると、お似合い‼


チャンクも藍色の仕立てのいい
背広に蝶ネクタイ、ワインカラー
の靴が薔薇を思い出させるように、ミリアンのドレスと合わせて
いるのが分かる。


何だか、幸せそうだ。
残りの料理を超スピードで頂いて
パンを二、三個お土産に^_^

ポケットにはバナナ

ジャージの後ろポケにはソーセージ。

口の中には葡萄右手にはスイカァー

後、あー面倒臭い。
その辺のオバチャンの置きっ
ぱなしのオシャレな帽子を借りて
色々詰めて引きずるように部屋へ帰る。

チャンクに晩餐会の飯を食った事を誤り(ごめんよー)、チャンクと、つながった携帯を
城の噴水に投げ入れ

携帯はポチャーンと軽い音をたててブクプクと沈んでいった。

軽く琴乃のロから出た言葉は
           ザマー。


想いは断ち切らねば、チャンクと
過ごす未来もこの時に捨てた。


もうカワンさん、ヨンスンさん
張蘭意外は信用しない。

多分刺客も城にいるはず、
私は誰かに狙われている。


そそくさと部屋に帰る途中、
すれ違いざまに近寄った男は


「出ていけ!!
 今度は命を取るからな!!。」


真っ黒な服に髭をはやした小さい男

琴乃は見覚えがあった。
「あ…アイツはあの時の
 人攫い。」

直ぐ城の窓にハンカチを結んだ。
しかし昼が過ぎても夜になっても
ヨンスンさんもカワンさんも来なかった。

帽子をあった場所に返して来て
1人食事再開。
やはりジヤパニーズ人はちゃぶ台
に正座で頂くのがしっくり
来ますな〜‼ウマウマ
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