👑Emperor bride
カワンとヨンスンと3人で
食事をしてると

カワンさんが、
「張藺しっかりたべ…あっ!! 」
琴乃もヨンスンさんも顔をあげる。

バツの悪そうなカワンさんは

「あははは…は‥は!
 つい、いっもの口癖が出たね、
ハハハ…ハ 」
  フウ
ヨンスンさんは、叉黙って
スープを飲んだ。


食後の珈琲を沸かす音が響
静かな夜が始まる。

口には出さないが皆張蘭の事を
考えていた。

歯磨きは?風呂は?好き嫌いは?
ガランとした部屋は
散らかし小僧がいなくなり
一日中綺麗なままだ。

此処はこんなに広かった?
ガランとしたリビングは張蘭の
幻影が浮かんでは消える。

走り回ったり、本を読んでよ。
一緒に寝て、怖いとピッタリ
とくっっく。



  「やっぱり、寂しい。」

窓から空を眺めてつぶやいた。
今からはママが守ってくれる
良かったね… 張蘭。

10月。
張蘭達はまだ城に止まって
いるらしい。


あのジジイから琴乃を召し上げる
とチャンクに連絡がきた。

傷も完治したし、身体的には
問題ない。しかし
チャンクの返事は…。 

「ミリアン皇女の不貞の証拠。
 我が国の法律上、清いままの
嫁入りで有ること。
 ブラダマ国王太子、ラミハルとの関係、よって司祭により婚姻は無効。
 意義申し立てがあれば、
速攻申し出る事以上。」

その文章と日付、時間付きの写真がわんさか同封されていた。

ブラマダ国ラミハルとの争いは
望まない。
よって、マノリラ国、
王太子チャンク、レオナルドは
ミリアン皇女との婚約を余儀なく
破棄とする。

ミリアン皇女、ラミハル殿

お二人のお幸せをお祈り致します。


使いの書を受け取った

グランバーリン国王
サムソンはミリアン皇女を呼びつけ真をただした。

言い逃れ出来ない証拠の山に
驚き目を開き
「な、何で?なんでバレたの?
 お父様ラミハルとは、あ、
遊びなのです。
 私は、チャンク殿下を愛してるの、
 お、お願い、チャンク殿下と婚姻を
 進めて!,


結婚したら…遊べないでしょ。
だから…。」

ミリアン皇女は父親の前で泣き崩れた。

「馬鹿者!
 側室ならまだしも、王妃に
許されると思うか!!

あの男はただ者ではない!! 
用心しろと言っておっただろう。
(怒)」


 「お、お父様~!」

白い物が混じり始めた髪を、
かきあげ、イライラしながら
思案する。

サムソンにとっても琴乃を
手に入れれると
スケベ心をいだいていた。

あのチャンクがどうしても
手放さない女‼
どれだけの女かと調べていた。

報告書を見て年甲斐もなく
惚れてしまった。
腹が煮えたぎるのは、もはや
サムソンなのかもしれない。










< 49 / 74 >

この作品をシェア

pagetop